兵庫県が実施している「走る県民バス」を活用して、毎年 秋に行っている会員研修会です。県内はもとより、近隣の他府県にも足を延ばしての研修会を行っております。
参加者は、各地の文化施設や行事を楽しみにしており、毎回多くの会員に参加いただいております。
♢会員研修会
今回の会員研修会は協会会員の高野征子さんが運営している大阪難波にある「上方浮世絵館」(大阪府大阪市中央区難波1丁目6-4 ☎06-6211-0303)を訪れました。
大阪千日前の法善寺・水掛不動尊前で、世界で唯一上方の浮世絵を常設展示する美術館「上方浮世絵舘」があります。高野さんの数多く収集いるコレクションを見学させていただきました。
上方浮世絵館では、江戸時代の大阪で制作された浮世絵を展示しています。上方浮世絵とは、江戸時代後半から明治時代初期まで、おもに大阪で作られていた浮世絵版画です。上方浮世絵は、美人画や風景画が少なく、道頓堀の歌舞伎芝居を描いた役者絵がほとんどです。大阪の浮世絵は、歌舞伎芝居の役者たちを描いたものが多く、道頓堀の芝居小屋を中心に上方で上演された舞台を、浮世絵を通して見ることができます。
上方浮世絵館のある道頓堀は、歌舞伎芝居にゆかりの深い場所です。
◇春の会員研修「三木露風を訪ねて」
昨年に引き続き、走る県民バスを利用しての会員研修「三木露風を訪ねて」が行なわれた。会員33名が参加して童謡の里龍野市方面へ出発。
「揖保の糸資料館」の見学に続き、赤とんぼ荘での昼食。
午後から聚遠亭内の心字池上にある浮堂の茶室「楽庵」で抹茶を楽しむ。この茶室は淡路に縁のある城主脇坂安宅が孝明天皇から拝領したと言い伝えられている。庭園、池などと調和した書院造りを模した数奇屋風の建築でした。
市立龍野歴史文化資料館「霞城館」の見学。龍野が生んだ現代の文化人、三木露風、内海青潮、矢野勘治、三木清の四氏に関する文献、遺品を一堂にそろえています。
松井会員から車中で天然記念物『片しぼ竹』の説明があり、これは淡路から伝わったものだと聞かされ、全国にここだけにしか生息していないということで、帰り際に梅玉旅館内で自生している「片しぼ竹」を見て帰路につきました。
◇秋の会員研修会
(但馬方面)
恒例の秋の会員研修会が「走る県民教室」を利用して但馬方面へ会員23名が参加して行われた。
台風24号が辛うじて通過した翌日で薄曇りではありましたが、日頃の精進が良い方が多かったのか幸い行動中は大きな雨に見舞われず日程をこなしました。
まず最初に、但馬国府・国分寺館の見学。この地にかなり広大な国府があったとされる資料が展示されていました。昼食の後遊覧船に乗り、香住港の奇岩を見学。台風の余波で波が高かった為に湾内の一周にとどまる。最近、山陰海岸が世界ジオパーク(世界の地質公園)に認定され今後、観光に脚光が浴びるように思える。次に円山応挙の襖絵で有名な大乗寺を訪問。
円山応挙とその弟子達による一六五面の障壁画や木造十一面観音立像など(すべての国指定の重要文化財)が残され、客殿の障壁画は計算しつくされた配置により、立体的な曼荼羅を構成しています。
◇秋の会員研修旅行(岡山方面)
恒例の秋の研修会が絶好の秋晴れのもと「走る県民教室」を利用して岡山方面へ会員32名が参加して行われた。
今回は、ことの他多くの参加者があり、デラックスなサロンカーでの快適な旅となった。
各地から集合し、一路、吉備地へ!
最初の訪問地は津山城址。観光案内所からガイドさんが付いて説明を受けながら見学。立派な城壁が残され天守跡に佇むと津山市内が一望に見渡せ、まさに殿様気分。
次の訪問地、城下町の名残がある武家屋敷群への散策。そしてバスで移動してバレンタインホテルでの昼食。フランス料理で舌鼓を打つ。最後の訪問地は「武蔵の里」剣豪宮本武蔵生誕の地とか。
バスの中では会計の森さんのお点前で抹茶を食しました。
◇秋の会員研修旅行 (丹波方面)
恒例の秋の研修会が絶好の秋晴れのもと「走る県民教室」を利用して生野銀山、竹田城址、県陶芸美術館へと盛り沢山のメニューで秋の丹波路を会員38名が参加して行われた。
今回はことの他多くの参加者があり、大型観光バスでの快適な旅となった。各地から集合し、一路、丹波地へ!
バスの中では淡交会の皆さんのお点前で抹茶を食しました。
◇秋の会員研修会
恒例の秋の会員研修会が秋晴れのもと、会員35名が参加して、正倉院展~東大寺~西大寺(大茶盛)へと奈良路を巡り盛り沢山なニューで研修を行いました。
各地から集合し、一路、飛鳥地へ!
バスの中では淡交会の皆さんのお点前で抹茶をいただきながら楽しい旅となりました。
台風の為中止となりました。
◇秋の会員研修会
恒例の秋の会員研修会が「走る県民教室」を利用して岡山・倉敷方面へ会員21名が参加して行われた。
秋晴れのもと、倉敷美観地区~旧閑谷学校へと実施され、昼食も豪華に倉敷ロイヤルアートホテル「八間蔵」にてフランス料理で一同舌づつみを打った様子でした。
◇秋の会員研修会
(滋賀方面へ)
恒例の会員研修会が、近江路へ会員19名が参加。近江商人発祥の地、滋賀県・五個荘で現地ガイドの案内で商人屋敷の散策のあと、佐川美術館では特別展「三蔵法師展~薬師寺の宝物とともに」を見学。長閑な秋晴れの下、先人の偉大な文化に浸ってきました。
◇秋の会員研修会
恒例の秋の会員研修会が、「走る県民教室」を利用して会員研修会が福崎町・柳田國男史料館と姫路市・太陽公園へ会員22名が参加して行われた。
秋晴れのもと一路播磨路へ。柳田國男・松岡家顕彰会記念館と、もちむぎの館見学のあと、昼食はイタリア料理店〔ダ・フィオーレ〕ピザやパスタで一同舌づつみを打った後、姫路・太陽公園とヤマサ蒲鉾の工場見学を行った。
◇秋の会員研修会
恒例の秋の会員研修会が、「走る県民教室」を利用して大阪府堺市方面へ会員28名の参加で行われた。
秋晴れのもと、一路泉州路へ。
千利休と与謝野晶子ゆかりの「さかい利晶の杜」や南宗寺、堺市町屋歴史館山口屋住宅、堺刃物伝統産業会館などの見学と「梅の花さかい利晶の杜店」での昼食で楽しんだ。
◇秋の会員研修会
恒例の秋の会員研修会が、「走る県民教室」を利用して丹波から姫路にかけて会員26名の参加にて行われた。
小雨模様だった空も見事に晴れ渡り一路丹波路へ。2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公 明智光秀が築城した福知山城に到着。城は「続日本百名城」に選定されており現在は、福知山城公園として整備され。天守は三重三階の大天守と二重二階の小天守が復元され、市街地を一望する福知山盆地の中央に突き出た丘陵の先端地にあり、その地形の姿から臥龍城の別名を持つ。
昼食は同じ公園内にある和風レストラン「日本料理・一ゑん」で堪能。バスは再び西へ移動して、姫路方面へ。
川端康成生誕120周年と姫路市制130周年を記念した企画展が姫路市立美術館と姫路文学館で行われていたのを欲張って両方の展示会場を見学しました。
日本人初のノーベル文学賞受賞作家・川端康成(1899~1972)は、きわめて多彩な美術品を収集していたことでも知られています。そのコレクションは、国宝に指定される浦上玉堂の《凍雲篩雪図》と池大雅・与謝蕪村の《十便十宜図》をはじめ、土偶や仏像などの古美術から東山魁夷・古賀春江・草間彌生といった近現代日本美術、ロダン・ピカソといった西洋美術にまで至る幅広いものです。川端康成が収集した美術品を紹介しその審美眼を探るとともに、近年自邸で新たに発見された、初恋の人・伊藤初代宛の未投函書簡や、夏目漱石・太宰治・谷崎潤一郎・三島由紀夫ら文豪たちの書幅や書簡、生前の愛用品なども公開し、川端のひととなりが解かった気がする。